笑顔を恐れておれは笑顔を作る。
本心なんて見せれない。
ただ、誰かの不安を聞いて助けてやりたい。
それだけだから。

賢い子供は知っていた。
悪を許して善を崇める者が皆に好かれるのだと。
いつの間にか本当のおれはどこか虚空へ掻き消えた。
今残っているのは馬鹿げた迷信の塊。
誰かの不安を聞いて助けてやりたいなんて、自己満足でしかない。

心優しい人なんて本当にいるのかな?
本当はみんな、自分のことばかり考えているんじゃないの?
ねえ、本当のおれはどこへ行ってしまったのだろう?

本心を隠し続けて笑顔を見せ続けた。
いつの間にか、自分でも本心を見つけられなくなった。
そして、自分さえ見失った。
それでも、おれを必要としてくれる人がいるのなら
それだけでおれはここに存在できる。

オレを必要としてくれる人がいないのなら作れば良い。
適当に悩みを聞いてアドバイスをしてやればいいんだ。

ねえ、本当に助けを求めているのは誰か知ってる?

誰か、おれを見つけてよ